WordPressなどのCMS導入をして失敗する3つのパターン

その1:CMSを入れたら「安い」と思い込んでいる

CMSを導入したことによる運用コストを全く計算していないことを良く見かける。正直、CMSを導入した場合、運用コストが高くつくケースが多い。なぜなら、やりたいことをやろうとすると“システム修正費用(もしくは調整費用)”が思いのほか高くつく。プラグインなどの代替え手段もあることにはあるが、自身の要望にぴったり合ったものなどほとんど無いと思っていい。また、自分にぴったりプラグインなどを探して、修正して、セッティングして、運用までもって行ってくれるような、いわゆる“CMSのプロ”なる技術者は、そこらへんの格安WEB制作屋とは単価が違う。当然高くつく。じゃぁ、システム本体に手を入れようと考えると、前述と同様高くつく。結局高くつく。安価なWEB屋に頼んでもいいのだけど、安かろう悪かろうで失敗は目に見えている。アナタがよっぽどしっかりしていれば話は別だけど。

でもね、“CMSは安い”は間違っていない。じゃあ何が安いのか?安いのは“高機能なWEBサイトを構築する費用が安い”のだ。従来では考えられないような高機能なWEBサイトを構築する際のイニシャルコストを圧倒的に下げ、キックオフ期間を大幅に短縮することができる。そしてランニングコストについて言えば“ある程度知識をもっているWEBマスター”にとってCMSは圧倒的な効果を発揮する。つまり、CMSはIT素人やWEBマスター初心者には絶対に微笑みかけてくれない。

その2:CMSを入れたら「簡単だ」と思い込んでいる

正直、PC操作もおぼつかないようなITリテラシの無い方々にとって、CMSを操作することはかな~~~~りハードルが高い。良い例がある。MS-OfficeのWord。あれ簡単だと思う?見た目は簡単なように見えるけど、ちゃんとした体裁の“文書”を作ろうと思えばかなり難しい。正直なところでもWordで書くよりもHTMLで書いちゃったほうが何倍も簡単だ。それと一緒。

でも、CMSが簡単なのは事実。じゃあ何が簡単なのか?簡単なのは“高機能なWEBサイトを構築するのが簡単”なのだ。プログラムの知識が豊富でなくても、「ちょっと読める」程度で簡単に高機能なWEBサイトを構築することができる。さらにWEBサイト運用ついて言えば「複雑な事を効率的に行う」ことも得意。それは複雑な事を“ちゃんと理解した上で”おこなう場合に限る。前項同様、CMSはIT素人やWEBマスター初心者には絶対に微笑みかけてくれない。

その3:CMSを入れたら「なんでもできる」と思い込んでいる

とりあえず、救いようが無い。

CMSが得意なのは“決められた行動を効率的にこなす”ことだ。自分の思い通りになるのは“決められた範囲”の中に限る。この“決められた範囲”を一歩でも超えたらCMSは容赦なくアナタにコストと期間を要求してくる。ただし、この“決められた範囲”ってのが非常に複雑になっていて、エンジニアによって“決められた範囲”が変わってくるのも困ったものなんだけどね。ただし、言えることは、“決められた範囲”が広く、アナタの要望を寸分違わず理解して、具体化してくれるエンジニアは値段が高い。間違いなく。

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