ディスプレイコネクタ規格「DVI-D」は変換アダプタを噛ましてもVGA(D-SUB15ピン)には出力できない

なにをいまさら感があるのだけど、ディスプレイコネクタ規格「DVI-D」にDVI-VGA(D-SUB15ピン)変換アダプタを噛ましてもディスプレイに出力することはできない。

Digital Visual Interface規格の一つ「DVI-D」はデジタルのみであるため、D-SUB15ピン端子(アナログ端子)しか持たないディスプレイには直接は出力できない。

DVIにはいくつか規格があるのをご存じだろうか?

DVIコネクタピン(挿入面から見た図) By ウィキペディア
DVIコネクタピン(挿入面から見た図)

この図の通りいくつか規格があり、DVIにもアナログ専用(=DVI-A)とデジタル専用(=DVI-D)もしくはその両方兼用(=DVI-I)の規格に分かれている(「Digital Visual Interface」という規格なのにアナログ専用があるのはへんな話)。一方で旧来のディスプレイ端子であるVGA端子(D-SUB15ピン)はアナログ端子である。

VGA端子(D-SUB15ピン) By ウィキペディア
VGA端子(DE-15コネクタ)

一方で、DVI-VGA変換アダプタというものがあるのをご存じだろうか?

iBUFFALO ディスプレイ変換アダプター DVI-Iオス:D-Sub15メス BSDCDE01 by AMAZON

これは単純に「形状のみを変換している」だけなのだ(一般的にDVI-I⇔VGAが多い)。

このアダプタは、端子形状を変換してくれているだけで、アナログ⇔デジタルを変換してくれているわけではない。つまり、DVI-D(デジタル専用)⇔VGA(D-SUB15ピン:アナログ専用)は物理的に端子が接続ができてもディスプレイに信号は届かない(=映像は映らない)。加えて言えばDVI-DとD-SUB15ピンを接続するには、端子間にアナログーデジタルコンバーターという変換機が必要だ。わざわざそんなものを導入するより、ディスプレイを買い替えるか、別のビデオカードを導入したほうがコスト的にも労力的にも手っ取り早いのは言うまでもない。

DVI端子とVGA端子を接続しようとする際には、DVI端子の種類を確認した上で、接続方法を考慮したほうがよい。

Amazonに「DVI-D⇔VGA」という商品もあるが、基本的にこのアダプタだけではアナログ⇔デジタルを変換してくれないので注意が必要だ(おそらくこれは前述のコンバーターを使った際に使用するものと思われる)。

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