屋内TVアンテナをWiFi化してスマフォやタブレットでTVを見る ~「DXメディアコンセント」のレビュー~

DXアンテナ株式会社の「DXメディアコンセント」はiOSやAndoroidのスマートフォンやタブレットでTVを見ることが出来る機器である。
先日、この「DXメディアコンセント」を我が家に導入したのでそれのレビューをしてみようと思う。

DXアンテナ株式会社「DXメディアコンセント」

この機器を一言で言えば、屋内のTVアンテナをWiFiに変換する機器である。この機器を設置すると、専用アプリを使ってスマフォやタブレットでTVを視聴できるようになる。
WiFiは既存の無線LANルータを使用して家庭内LAN内に飛ばす形になる(つまり、既に無線LANブロードバンドルーターが家にあればWiFi設備を別途購入する必要はない)。
また、使用するTVの電波はワンセグではなくフルセグになる。

設置方法と設定方法はとても単純かつ簡単だ。
DXメディアコンセントをTVアンテナ端子にぶっ刺して、「AOSS」や「らくらく無線スタート」などの簡単WiFiセットアップ(WPS)をつかって無線LANルータと接続するだけ(逆にこれしか設定方法がない)。
また、機器がTVアンテナ端子にそのまま刺さるので、ケーブルやアダプタは不要である。
家庭内無線LANに接続完了後はスマフォで専用アプリを立ち上げると、自動的にDXメディアコンセントを認識してスマフォにTV画面が表示される。

実のところ、このDXメディアコンセントは類似の製品があまりみあたらない。
TVアンテナを接続できる無線LANルータや、車載用ワンセグ受信機器は他社からいくつか販売されているのだが、屋内にあるTVアンテナ端子をWiFiに変換するお手軽な機器はあまりない。
(・・というか屋内でTV見るなら普通にテレビで見ろよ、って話なんだろうけど)
普通、無線LANルータなんてすでに一家に一台あることが多く、TVを見るためだけに1万円以上の投資をして、TVチューナー付無線LANルータをわざわざ新設するのも無駄というものだ。
また、車載用のチューナーは基本的にワンセグのため、受信感度は機器のアンテナと建物の構造などに左右される。つまり、機器の設置場所によっては、ワンセグ電波の受信状況が悪く、画像がまったく映らないこともかなりの確率で起こりうる。
ぶっちゃけ、TVが見られるならワンセグでもかまわないのだが、家の中のどこでも「確実に」TVを見ることができる環境がほしいのだ。場所によって映ったり映らなかったりは正直こまる。その点、DXメディアコンセントは屋内のTVアンテナ端子を使用するので確実にTV電波を得ることができるし、WiFiが届く場所であれば映像が乱れることもない。
加えて、DXメディアコンセントの利点として最も大きいのが、価格が非常に手頃なのだ。
Amazonなどで5000円以下で購入できる。
これならあまり深く予算のことを考えずに購入できる価格帯だ。

我が家では、iPadを使ってTVを見たい、朝は台所で、夜はベッドの中で、という希望からDXメディアコンセントを導入した(なお我が家にはTVという家電は一台も存在していない)。
実際にDXメディアコンセントを設定してiPadでTVを視聴したところ、何の違和感も無くTVを視聴することができた。
画像が停止することも一切なく、まさにiPadがそのままTVになった。
正直、ここまでストレス無くTVが見れるとも思っていなかったし、箱出しから10分で設定が終わるとも思っていなかった。
5000円弱の投資でiPadがTV化できるならば、非常にお買い得だと思う。
別宅にもう一台買ってしまおうかと思っているくらいだ。

唯一不安なのが「モアテレビ」という専用アプリの存在だ。
ただ、アプリの品質を問題視しているわけではない。
この専用アプリ「モアテレビ」の出来は非常によい。
余計な機能が一切無く、操作に迷うこともない。
起動も早い。
動作には一切文句はない。
しかし、おそらくDXアンテナ株式会社が独自で作っているアプリだと思われるが、今後のiOSやAndoroid OSのアップデートに対応してくれるのか?という点が非常に不安だ。
iOSやAndorid OSがアップデートされた場合、セキュリティや他アプリの都合上、iOSやAndoroid OSをアップデートしないわけにはいかない(なぜならOSアップデートは既存の脆弱性を解消するものがほとんどなのだから)。
しかし、モアテレビが新バージョンのOSに対応してくれない場合は、モアテレビが使えず(最悪の場合、アプリの起動すらできなくなる)DXメディアコンセント自体がゴミと化す。
機器のコンセプトやレスポンスが非常に良いだけに、いろいろな機器で長く使い続けたいが、ベンダーのアプリ保守体制だけが非常にきがかりだ。

iPadでデュアルディスプレイをする「Duet Display」がWindowsでも問題なく使える

iPadをサブディスプレイにして、デュアルディスプレイ環境にすることができるiOS用アプリ「Duet Display」を試してみた。

iOS用アプリ「Duet Display」を試してみた

結論から言うと、コーディングのオトモ程度なら全く問題なく、非常に快適に使える。ただ、通常接続のディスプレイに比べてマウスの反応がほんの少しだけ遅れる。なので、マウス操作がシビアな作業をする場合少しストレスを感じるかもしれない(全く使えないわけじゃない)。

ちなみにこの「Duet Display」だけど1900円する。iOSのアプリにしちゃ結構お高いほうだが、iPadがディスプレイ代わりになり、作業スペースをサイズダウンして、モバイル環境でもデュアルディスプレイ環境が作れるところを考えると非常にコストパフォーマンスの良い投資だと思う。

iOS用アプリ「Duet Display」は1,900円する

設定方法は非常に簡単だ。

(1)PC側に「Duet Display」本家からアプリをダウンロードしてきてインストールする。

(2)iPad側で「Duet Display」をインストールして起動させる。

(3)iPadをいつも通りLightningケーブルで接続する。

(4)通常接続のディスプレイと同じ手順でディスプレイ設定をする。

これだけ。

Windows8.1 + iPad mini2で正常稼働を確認した。

Windows7以上であれば問題ないと謳っているのでWindows10でも大丈夫なんだろう、きっと。

ただ、これはアプリが原因ではない気がするけど、たま~に接続が切れる(たぶん俺のPCのUSBが問題な気がする・・・)。

2015年11月16日からauでスマートフォン回線を契約するとボッタクリのパケット定額プランが強制加入になる

スマートフォンを使用する場合、通常だとパケット定額プラン(カケホーダイプランなども含めたパケホプラン)の割引プランをに何も考えず加入している方が多いだろう。一方で、比較的割安なポケットWiFiやWiMAXなどのモバイルWiFiルータを持ち歩き、ネット回線はポケットWiFiやWiMAXなどの回線を使用して、スマートフォンのモバイルデータ通信は基本的にOFFで運用する方法がある。近年MVNO(仮想移動体通信事業者)が非常に充実してきており、メガキャリア(DoCoMo、au、Softbankなど)よりも安価にモバイルデータ通信手段を調達できるようになってきたので、この運用方法を選択する方がさらに増えてきたのではないだろうか。

当然ながら、このポケットWiFiやWiMAXなどのモバイルWiFiルータを使用してスマフォを運用する場合にはメガキャリアの高額なパケット定額プランには加入しない。auショップやDoCoMoショップで店員に「ネット通信量が高額になりますよ」という脅しに屈せず「すべてなし、基本料金のみで!!」と豪語して、おもむろにモバイルデータ通信をOFFにして、自分の持っているWiFiに接続するのだ。

そこで本題。

auではこの「高額なパケット定額プランには加入しない」ができなくなる。正確には2015年10月27日現在は「高額なパケット定額プランには加入しない」は可能なのだが、auでは2015年11月16日からパケット定額プランが強制加入になる。また、一度でもパケット定額プランを付けてしまうと今後は「パケット定額プランが外せなくなる」。なお、このパケホ強制はiPhoneだけでなくすべてのスマートフォンに適用される。ガラケ(フィーチャーフォン)は除外とのことだ。

こればっかりは正直暴挙と言わざろう得ない。月々5000円弱の高額な定額プランが強制加入とは殿様商売にもほどがある。現在、ガラケーユーザは月々2000円弱しかコスト負担していない。それがスマフォにしたとたん、スマートバリュー等の割引をしたとしても6000円弱が確定する。初期投資で機種を一括購入、基本プランのみを契約して(分割割引を放棄して)、ネットは自宅やWiFiスポットを使用するという運用方法も取れない。もちろん、ヤフオクなどで白ロム機やSIMフリー機を購入して基本プランのみで運用する方法もできなくなる。完全にユーザの利便性と多様性を無視した暴挙だ。

益々MVNOなどの格安キャリアへの転出組が増えるだろうし、auから他キャリアへの転出も増えるだろう。さらばau。