プログラマはもう要らない:自動コーディングツールGeneXus(ジェネクサス)

南米発のツールがIT業界に与えるインパクト

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20101001/352528/
「プログラマはもう要らない」。大手物流会社のシステム子会社で新技術の社内展開を進めるマネージャーはこう言い切る。ここでいうプログラマとは、企業情報システムの開発プロジェクトでプログラムを作成する担当者を指す。ある開発ツールを検証したところ、こうした役割の要員は不要との結論に至ったというのだ。



 このマネージャーは記者に対して、ツールを導入した場合の効果をこう語る。「様々な開発言語を知っていて、バグのないソースコードを24時間、延々と高速で書き続ける。そんなスーパープログラマを雇ったのと同じ効果が得られる」。



 同社が検証したのは「GeneXus(ジェネクサス)」という開発ツールである。ご存知の方はまだ多くないかもしれない。一口に言えば、アプリケーションの自動生成ツールである。データ項目や画面、業務ルールといった設計情報をGeneXusの表記法で入力すると、ソースコードとテーブル定義情報を自動生成する機能を備える。



「以前のCASEツールとは違う」



 GeneXusは南米生まれのツールである。ウルグアイのITベンダーであるアルテッチが1989年にバージョン1を開発した。バージョン2で、ソースコードとテーブル定義情報を開発者が一切記述しないという意味での「100%自動生成」を達成。以降、手作業の開発に比べて20倍の生産性となるようにバージョンアップを重ねている。最新バージョンは「X(テン)」だ。



 このGeneXusが今、日本で広まり始めている。導入実績はすでに100社を超えた。2010年7月にドトールコーヒーが店舗向け食材の受発注システムをGeneXusで刷新するなど、基幹系システムでの導入も増えている。



 ここまで読んで、思わず眉をひそめる読者も少なくないだろう。コードを自動生成、ましてやそれが100%となると「本当か?」と疑問に思うのが普通の感覚ではないか。過去にも、その手の効果をうたった製品は多数存在した。



 前職がSEの記者も同じ気持ちだった。CASEツールの自動生成機能を結局、使いこなせなかった経験がよみがえり、「まゆつばではないか」と思っていた。



 そこで、GeneXusを使っているユーザーや検討中のユーザー、GeneXusでシステム開発を受託するITベンダーに直接取材し、素直に疑問をぶつけた。すると、ほとんどの取材先が「最初は信用していなかった」と打ち明けた。一方で各社は「検証してみると、確かにアプリケーションを自動生成できる。今までとは違うと実感した」と口をそろえた。

ひぇぇ~

すげぇ~

対応する言語は「JavaとC#、Rubyの三つ」だそうです。

しかし、当然と言っちゃあ当然ですが、

「GeneXusは開発者一人当たりのライセンスが約250万円で、年間保守料金は約550万円という。」

うへ。

たけぇぇぇ。

「このコストで、GeneXus並みに言語を扱え、影響分析ができるプログラマは雇えない」

とはいえ、分業化がかなり進んでいる開発部隊ならいざ知らず、それ純粋なコーディング&テスト以外の部分にマンパワーを充当できる点を考えると、一概にそうも言えないんじゃないかと思いますけれど。

って考えると、いままで高給をふんだくっていた前時代的な大手SIerのプログラマが一掃されて、それにぶら下がっていた、下請け大手PG会社が食いっぱぐれるのは間違いないですが、それ以下の中小ソフトウェエア企業に発注されていた、細かい仕事だったり、フレキシブルな働き方は残るとおもうんですよね。

たとえば、小振りなWEBアプリをデザイン込みでシコシコ作っているような会社だったり、中小企業の生産管理ツールを御用聞きしながら作って、メンテしているような会社だったりは、この自動コーディングツールの影響はあんまり無いんじゃないかと思うのですよ。そういう会社はGeneXusみたいな高額投資はしないだろうし。

ただ、SEの端くれとしてこのツール触ってみたいわ。

どこまでプログラム書いてくれるんやろ?

「今までとは違うと実感した」と言わしめたその実力を見せてもらおうか!!



【追記】

前ブログのコメントで以下の通りご指摘いただきました。

感謝っす。

当転載ですが、日経BPさんの当初記事の誤植がそのままになっています。

年間保守料金が一桁間違っています。



(誤)~年間保守料金は約550万円という。

(正)~年間保守料金は約55万円という。

なるほど、保守料金は現実的な金額なわけだ。

でも1ライセンス(開発者一人)あたり250万円ってのはそのままのわけね。

まぁGISソフトウェアで一本1000万とかいう基地外じみた価格ではないけど、

お高いことに変わりないなぁ・・・




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