【寄稿】システム開発の見積が高い4つの理由(ワケ)

Giochiamo!!ジョキアーモ!!からの寄稿記事です。

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【ワケ1】儲ける必要のある「会社組織」が見積もっているから

システム開発という話から逸れますが、そもそも会社組織というものは絶対に儲ける必要があります。トントンじゃ絶対にダメなんです。なぜなら、そもそもマイナスからスタートしているからです。

会社組織というものは存在しているだけで経費がかかります。事務所賃貸費用、間接人件費、税金などなど。これは、仕事をしていなくとも必要であり、組織が生きていく上で絶対に必要となる生命維持(「法人は人格を有する」とはよく言ったものです)の費用です。したがって仕事を受ける以上、それなりに儲けを乗せないといけません。逆を言えば、会社組織というものは儲けが少ない仕事は受けてはいけないのです(儲けが少ない仕事ばかりしていると生命維持に支障がでてきます)。

したがって、当然ながら見積額にはその会社がその仕事で活動するうえで最低限以上の利益(経費といってもいい)が乗ります。つまり、会社組織が大きければ大きいほどこの利益が大きくなってきます。大きなシステム会社に見積もりを要求するとビックリするような金額が出てくるのはこのためです。

以前、勤めていた会社では「最低でも経費は6掛け」で計算していました。つまり原価100万円(原価=直接経費)の仕事は167万円以上の金額で提示していました。これがある程度の会社組織ならば当たり前のようにされています。一般の方々から見たら6掛けされた見積額と原価額を聞くと「ボッタくってるなぁ」と感じるかもしれませんが、これでも儲かっているわけではないんです。いろいろな経費を引くと、これでもトントンなんです。これには僕もビックリしました。このように会社組織の生命維持に必要な経費というものはとても大きいものなんです。

【ワケ2】システム会社が得意な技術が決まっているから

システム会社には得意な技術が必ずあります。建設会社を例にわかりやすく例えると、マンションなどのコンクリート構造物が得意とか、橋梁などの鋼構造物が得意とか、身近でいえば木造の家を作るのが得意だとか、そういう得意分野みたいなものがあるのです。具体的には、Windows系.NETが得意とか、業務システムをJavaで構築するのが得意とか、PHPでWEBサービスを作るのが得意とか、SAPやSalesforceなどの特定アプリケーションの導入やカスタマイズが得意とか。そのシステム会社によほど経営的な判断(新しい分野にチャレンジしよう、など)があった場合以外は、通常、その会社得意な技術やアプリケーションを使ってシステムを構築することを前提として提案や見積額が提示されます。

一方で、システム開発というのは不思議なもので、技術ごとに人件費単価が異なっているのです。つまり、.NETで工数1人月で作る場合と、Javaで工数1人月で作る場合と、PHPで工数1人月で作る場合でかかってくる人件費は異なっているのです。さらに不思議なことに、この人件費単価はかなり差があり、へたをすると費用が1~3倍になることがあります。

そこで、とある会社に「あれがしたい、これがしたい」と要望を持ち込むと、その会社が得意な技術と作り方でソロバンをはじきます。そうすると必然的に価格が異なってくるのです。つまり他社と1~3倍ほど差がある見積額が出てくるわけなんです。

具体例を出すと、Javaでシステムを構築する技術者の一般的な人月単価(技術者1人に1か月間作業をさせるのに必要な価格)は平均で60万円と言われています。一方でPHP技術者は平均月額単価は30万円です。しかもPHPはそもそも簡単学習、短工期を最大のメリットとしている言語ですので、Javaよりも高速で(短い工期で)構築することができます。おのずと見積額にも明確な差がでてくるわけです。(※ただし双方にメリット・デメリットがあるので一概に価格では決められないことはお断りしておきます)

【ワケ3】正しく要件を定義していないから

システムを作る上で最も重要な作業の一つに「要件定義」といわれる作業があります。この作業を簡単に説明すると「お客様の要件や要望を聞いて、お客様が何をしてほしいのか決める」作業となります。これは「お客様の御用聞き」をする作業ではありません。「お客様に本当に必要なこと」を正しくかつ詳細に探り当てる作業なのです。さらにいうと「お客様にはいらないこと」をちゃんと明確にする作業でもあるのです。そして要件定義をするうえで一番重要なことは、要件定義の段階では決して「お客様に必要なモノ(機能や形姿)」を具体的に定義してはいけないのです。

基本的にお客様はご自身のことをよくわかっておられません。ご自身にとって「本当に必要なモノ」を見えていないことが非常に多いのです。お客様は、ただ、漠然と「ほしい」と思ったから来ただけなのです。したがって作り手である我々が「そもそもなぜ、ソレがほしいと思ったのか?」「ソレを持つことによって何を成したいのか?」を紐解きながら「ただ、ほしい」という気持ちを解きほぐし、「お客様に本当に必要なこと」「お客様には要らないこと」を明確にして、お客様と共有していきます。これが要件定義という作業です。具体的なモノの話は、要件定義が明確になった後に具体的に設計されます(これを基本設計といいます)。

シンプルに考えてみてください。本当に成すべきことがわかっていないのに、本当に役に立つシステムができると思いますか?本当に成すべきことが分かっていないのに、システムを正しく使うことができると思いますか?本当に成すべきことがわかっていれば、不必要を極限までそぎ落とし、必要最低限の機能で最大の効果を上げるシステムを作ることが可能となります。つまり、要件定義が正しくできていれば「必要なシステムを安く作る」ことも十分に可能なのです。逆を言えば、要件定義が不完全もしくは間違って行われていた場合「必要以上かつ不必要で余計なものを作ってしまう(=高価になる)」危険があるわけです。

私のところに他社で出された見積を片手に「このシステム作るのにこんなに費用かかるの?」と相談に来られる方が多くいます。すこし時間を頂戴して、その方の要件をゆっくり紐解いていくと、実際にはその金額の半額以下で十分に構築可能なことがたくさんあります。つまり、お客様の要件を慎重に抽出してから、違ったやり方、異なる技術、その方の妥協点などをよくよく探っていくと1/5の価格で出来てしまうことも当たり前のようにあるのです(ただし、価格を下げるということは何かしらの代償が伴います。それを必ず説明してご納得いただかない限り、その仕事はお受けできないことがあることはお断りしておきます)。

この要件定義を正確に行うことが、正確な見積もりを出す根拠となります。強いて言えば、本来であれば要件定義ができていなければ見積はだせないのです。すでにお気づきと思いますが、要件定義は発注前に行われなければなりません。つまり、専門の技術者が要件定義をするのではなく、営業担当者が要件定義を行うことが多いのです(一般的な会社組織では技術者を動かすのは発注がなされた後になります)。要件定義を行うにはそれ相応の知識と経験が必要となります。一般的な技術者であっても要件定義を正確に行うことは難しいのです。要件定義を行う営業担当者にその知識と経験があるか・・・それが大きな問題となります(ここを重視して優秀な営業担当者を配置する会社組織ももちろんあります)。したがって、「だされた見積もりが高い」と相談に来られた場合、私はその方が話を持ち掛けたシステム会社の要件定義があまり正確に成されていないのではないか?と常に疑い、まず要件を慎重に分析することから始めるのです。その結果が前述の事例に結びつきます。

【ワケ4】その仕事を「やりたくない」から

最後は、単純な理由なのですが、あなたの持ち込んだ要望について、そのシステム会社が「できるけど、やりたくない」場合があります。【ワケ1】でもすこし触れましたが、会社組織には「やってよい仕事(=やるべき仕事)」と「やってはいけない仕事」があります。やりたくない理由はとても簡単で単純に利益に結びつかないのです。これは会社ごとにかなり明確に決まっています(これが明確でない会社は前述のとおり存続が危ういです)。しかし、お客様に対して「それは儲からないのでやりません」とはさすがに言えません。言えば失礼どころか信用を失いかねません。したがって、かなり利益を乗せた金額(=本来ならやらないが、このくらいくれるなら受けてもいい金額)を提示して「申し訳ありません、うちではこのくらい頂かないとできません」と頭を下げるのです(これなら営業職も頭を下げやすいのです)。

以上が、システム会社の見積が高い4つの理由(ワケ)です。
いかがでしたでしょうか?
あなたの手元にある「システム会社が作成した見積書」が高い理由をお分かりいただけましたでしょうか?

【これは絶対に買い】エイスースのモバイルノート 11.6型ディスプレイ ASUS VivoBook E200HA を3か月ほど使ったのでその感想とレビュー

ASUS VivoBook E200HAのベンチマークについて

(のちほど別記事で記載予定)

ASUS VivoBook E200HA ゴールド

ASUS VivoBook E200HAの使用感について

自分がASUS VivoBook E200HAで常時起動しているのは以下のアプリだ。

  • Mozilla Thunderbird
  • MS-Office Excel 2016
  • DropBox
  • LINE PC版
  • Google Chrome
  • 秀丸
  • WinSCP
  • Teraterm

たまに開発用で以下のMySQLサーバを立てて作業することがある。

  • MySQL Server
  • MySQL Workbench

前述のアプリを使いながら感じたのは、正直なところ、CPUパワーとメモリ量が圧倒的に足りない。
どのアプリが食っているか詳細にはしらべていないが、前述の常時起動アプリを全稼働させて、Chromeのタブを数個開くとマウスがカクつきだす。
そもそもアプリ起動にももたつく(ただWindowsの起動は鬼のようにはやい、さすがWindows10だ)。
Excel作業などもストレスになるとは言わないまでも、重いのが実感できる。内容タップリのブックをExcel作業しようとすれば、さらに動かないだろう。

たまに開発作業でMySQL Serverを立てることがあるのだけれど、これが顕著にパフォーマンスを下げる。MySQLで仕事しながらThunderbirdでのメール確認はものすごいストレスになる。動かなくなることはないが、数秒のタイムラグが発生する。

まだ試してはいないがEcrips、Android StudioやVisual Studioなどの開発環境を快適に動かすのはまず無理だと思ったほうがいい。できなくはないがかなりの高ストレスになるだろう。はじめからこれらのIDEでの作業を想定しているならもっとパワーのある違う機体にすべきだ。

ただし、これらは元からわかっていたことだ。
このASUS VivoBook E200HAはすこしましなタブレット機レベルのパフォーマンスしかないのだから。

それを補って余りあるのが本体の軽さとバッテリーの持ちだ。
丸一日充電せずに出先でフル作業できるのだから大したもんだ。
それが本体の軽さにも拍車をかける。なにしろ電源を持ち歩かなくてよいのだからさらにカバンの重さを軽くさせる。

一方、購入当初から懸念事項であった本体ストレージ容量だが、これも足りないことは足りないのだが、3か月ハードに使っていて容量が足りないと感じたことは全くない。
そもそもCPUパワーとメモリに余裕がないので、そこまでいろいろなアプリやデータを持ち歩くことができない。
今の私のマシンでは、いろいろなアプリをインストールしてもメインストレージは3~4GBの空きがあるし、さらに、4000円~5000円程度で購入できる128BGのSDXCカードを1枚さしているので、映画の10~20本ぐらい余裕で入る(そもそも快適に映画を見れるPCではないが、夜のお供などに)。

「ブラウジングとメールチェックだけしか使えない」と言われた低価格ネットブックにしてはちゃんと仕事になっている。
3万円強の出資に見合ったリターンが得られていると自信をもって言える。

ASUS VivoBook E200HA ダークブルー

ASUS VivoBook E200HAの機体外観や機体デザインについて

私はゴールドを購入した。ゴールドはかなりMacBook Airを意識したつくりになっている。が、質感がかなりチープだ。
外観についてはあまり期待もしていなかったし、使えればよいと思っていたし、そもそもMacBookAirそんなに好きじゃないし、でそこまで気にならない。でもどうせならブルーを買えばよかったなと思っている。ゴールドはチープさはかなり目立つ。まぁPCなんてきれいに飾り立てるものでもないし、私は文房具感覚で使い捨てにするつもりでこのPCを購入したので、機体外観や機体デザインについてはまったくマイナスにはならない。

ASUS VivoBook E200HA ホワイト

以上のことから、機体のパフォーマンスを考慮したうえで、ある程度使い方を限定できるならば、非常におすすめできるノートPCだ。ただ、万人におすすめできるPCではないことはご注意いただきたい。

VMWare Playerで「*****.vmxは有効な仮想マシン構成ファイルではありません」と出た場合の対処法

VMWare Playerで突然

「仮想マシンを開けませんでした:******.vmx

*****.vmxは有効な仮想マシン構成ファイルではありません」

というエラーメッセージが出てゲストOS(仮想ディスク)が起動できなくなった。

この場合の対処法について。

結論から言うと、ゲストOS(仮想ディスク)を同じ構成で新規作成してvmxファイルだけ元のvmxファイルと置き換えてやれば治る

仮想ディスクの新規作成では「あとからOSをインストールする」を選択。

仮想ディスク名は壊れた元の仮想ディスク名と一致させること。

元の仮想ディスク名は実態ファイル名が大抵仮想ディスク名となっているので、そのままつければよい。

もちろん、ネットワークの設定やらメモリ割り当て、プロセッサ割り当てなどは新規作成した仮想ディスクのものに置き換わってしまうので、運用していた元仮想ディスクに合わせて変更してやる必要がある。

投稿日:
カテゴリー: VMWare

Windows版 MySQL5.7 64bitのインストーラは無いが32bit版インストーラに64bit版も含まれている。

Windows版のMySQL5.7 64bit専用インストーラはないのだけど、MySQL5.7 32bitインストーラに64bit版も含まれているっぽい。

MySQL5.7 32bit版インストーラダウンロードサイト
http://dev.mysql.com/downloads/mysql/

※オラクルのユーザ登録(無料)をしてからログインが必須

MySQL 5.7 32bit版インストーラをたたいて「custom」を選ぶとインストールするものを選べるので、そこから64bit版を選べばおk。

あといままでだとZIP版(ZIP Archive)で適当にINIファイル設定するだけで動いたんだけど、なぜか失敗。。。ちゃんと調べれば動かせるんだろうけど、メンドクサイからインストーラで入れちゃった。

蛇足だけど、MySQL Workbench 6.3.6 をインストールする際には以下の2つが必要になるのであらかじめ入れておこう。

MySQL Workbench 6.3.6 ダウンロードサイト
http://dev.mysql.com/downloads/workbench/

※こちらも要ログイン(無料)

PHPerはワープアまっしぐら。PHPerの単価が月60万~とかありえない。

そもそもPHPerの単価が月60万~とかありえない。

「フリーランスエンジニアが知るべき、PHP案件のトレンド、特徴、単価相場とは」
https://freelance.potepan.com/blogs/1685.html
より引用

~前略~

フリーのエンジニアが受け取る報酬の相場は一般的にプログラマで「40~60万」、システムエンジニアで「60~80万」と言われています。もちろんスキルや時間によりますが、一般的にはPHPですと相場は月60〜高い方で90万ほどです。

~後略~

この記事についてモノ申したい。

PHPが短期開発に向いているのは正しいが、それはPHPが規模の小さいシステム開発に向いているという理由がある。1人ないし2人という小規模でチャチャっと作ってしまうようなシステム開発でPHPは非常に大きな力を発揮する。そういう小規模なシステムだけに予算自体も少ない。大きなシステムほど成功すれば大きな利益が得られるが、システム規模が小さくなれば利益も少なくなり、自ずとシステム開発予算も小さくなる。

PHP案件は予算200万以下という案件が圧倒的に多い(比べてJava案件は億規模がゴロゴロある)。これに原価60%だと計算すると120万になる。これがエンジニアに支払われる金額となる。予算200万の規模だと工数は延べ2~3人月ぐらいが良いところだろう。工数がかかりすぎだと思うだろうか?これに要件定義や設計期間、運用テストなども含まれていると仮定すると、妥当な数値だ。単純に120万を3で割っても一人当たり40万だ。上流工程で月40万とかはありえないので、マネジメントをする上流SEだけ月60万と計算すると、コーダーに支払われるのは一人当たり30万となる。この計算、発注者と受注者の間にウワマエを刎ねるハイエナ会社(管理費、口座貸費用などの名目でウワマエを刎ねる)が一切いないことを前提に話している(つまり商流が1段)。ハイエナがいればそれだけ技術者に流れる金も少なくなる。

次にPHPは比較的に習得が容易だ(PHPフレームワークなども含め)。つまりPHPerはたくさんいる。技術者がたくさんいれば相場は自ずと下がる。さらに高度な技術者は単価の低いPHP案件など受けない(Java案件などの単価の高い案件にいく)から、PHP案件しか受けられない技術レベルの低い(=単価を安くせざろうえない)技術者しかいない。結果、案件争奪戦はダンピング合戦となり、PHPer=低単価が決定される。結果、高いレベルの技術者は余計にPHPからはなれていく。ここ7~8年ぐらいこの負の連鎖が続いた。これがPHPerのエンジニアリングサービス(技術者派遣)の実情だ。ぶっちゃけて、Javaなら月60万から、PHPなら月30万から、と買い手と売り手の双方で価格相場が形成されている。PHPerがこれを超えて単価を勝ち取るにはPHPコーディング以外の付加価値が必要となる。

ではそもそもPHPで予算規模の大きなシステムはあるのか?あるにはある。しかし全体からすればごくごくわずかで、しかも首都圏に限られる。もちろんそこには高レベルの技術者が集まってくる(Javaでバリバリ稼いでいるけど、PHPが好き、などの場違いな高段者)。あなたはそこで彼らと肩を並べる自信はあるだろうか?

ではなぜPHP案件で予算規模の大きなシステム開発案件がないのか?それは大手システム開発会社が関わっているからだ。大きな予算がついているということは失敗が許されない。つまりリスクをちゃんとヘッジしてくれる大手システム会社にまず話が持ち込まれる。そういう大手はよっぽどのことがない限りPHPなど絶対に使わない。かならずJavaが提案される。(なぜかって?そりゃJava技術者のほうが人件費単価が高いからだよ!!そのほうが見積額を高額にできるからねっ!!)

さらに、エンジニアリングサービスにも地域格差というものがある。関西(主に大阪)は首都圏(主に東京)に比べて単価が80~70%と思っていい。東京での単価60万が大阪なら48万に、東京での単価40万は大阪だと32万になる。「SEなら東京にいけ」というのはこういうところからも来ている(そもそも案件数が首都圏は関西の2倍以上あるというのが主な理由ではある)。

つまり、金を稼ぎたいなら、PHPではなくJavaをやれ、というのが結論だ。というか常識と言っても過言ではない。

冒頭サイトで

PHPの場合はなにしろ開発需要が大きく、求人案件数も多いため、フリーランスの皆さんも多くの案件から自分に合ったものを選ぶことができます。

とあるが、この文章の後ろには「単価(給料)を選ばなければ」という一文が隠れていることを声を大にして言いたい。PHPの仕事は腐るほどあるのだ。だが誰が見てもワープアまっしぐら。あるていど会社組織の体を成している組織(社員を抱えていて食わせていかなければならない組織)では、その単価の安さから受けることができない(受けたら赤字確定だから)。したがってPHP案件は常時人不足。そこが辛うじて現在の単価を維持しているカラクリだ。

このままだと、PHPがあまりにも悲しいのでPHPの優れている点もあげていく。
(技術的に、ではなく、ビジネスとして、という観点から)

PHPはJavaに比べて圧倒的に「安く」作れる。PHPはあらゆるコストがJavaに比べてとても低いのだ。つまり同規模のシステムであれば、Javaに比べPHPのほうが1/10の金額で作れる。これは予算が限られている顧客にとって最大のメリットとなる。したがって、我々のような極小規模のインディペンデント会社が、技術者を売るのではなく、システム開発の全体像から提案して受託開発の受注を狙う場合は、PHPで提案することにより顧客に刺さる可能性が飛躍的に高まる。さらにインフラ周りや改修などの運用コストも低く抑えられるので提案力が出てくる。つまり、起業するとかフリーランスでシステム開発受託を狙う場合、大手と差別化をはかるという意味でPHPは大きな武器となる。逆に、前述に戻るが、末端技術者としてPHP案件に従事するというのであれば、経済的にジリ貧以外のなにものでもない。ワープアまっしぐらだ。「それでもPHPが好き」というのであれば別だが・・・

三菱東京UFJ銀行のワンタイムパスワードについてサポートに電話してみた

三菱東京UFJ銀行のワンタイムパスワードについてサポートに電話してみたのでその内容を書いてみる。まだワンタイムパスワードの申し込みをしていない方は参考にしてほしい。

三菱東京UFJ銀行のワンタイムパスワードについてサポートに電話してみた

スマフォアプリでワンタイムパスワードを生成する方法と、ジャパンネットバンクや三井住友銀行のようなパスワード発行機(カード型)を使う方法の二種類選べる。

スマフォアプリでは、1口座しかワンタイムパスワードを生成できない。たとえば、UFJで個人口座と事業口座を持っている場合、スマフォアプリではどちらか一方の口座しかワンタイムパスワードを生成できない。一つの端末でどちらか一方の口座しかワンタイムパスワードを生成できない。

アプリで初回登録時(※初回のみ必要で一回設定すればよく、ワンタイムパスワードの生成のたびに必要ではない)に設定用番号なる番号が必要で、その番号の取得は、毎日8:00~21:00、1日3回までと制限されている(※つまり、無理やり1端末で複数口座を運用する方法の障害となる)

一度申し込んだ後にカードからアプリ、もしくは逆にアプリからカードへの変更が可能である。

カードからアプリへ切り替える場合は即日だが、アプリからカードへ切り替える場合は郵送期間も含めて10日前後かかる。

アプリの場合はインストールしたアプリから、カードを申し込む場合はネットから申し込んでほしい。

IT系でよく使う「経営者」「マネージャ」「ディレクタ」「プロデューサ」というチョット意味不明な役職を「戦争」に例えて説明する

説明をスタートする前に、戦争において「戦術」と「戦略」の違いをご存じだろうか?とりあえずウィキペディアの「戦術と戦略」ご覧いただきたい。

以下「ウィキペディア – 戦術 – 戦術と戦略」項より抜粋

戦略と戦術を明確に区分分けする事は出来ないが、概念上は区分されるべきものである。戦略は戦役全体での勝利を収める為に指導する術策であり、[32]戦術は戦場において実際に敵に勝利するために戦闘部隊を指揮統制する術策である。つまり戦略は大局的な観点から目標設定の整合性や他方面の状況などを調整した巨視的な術策であって、戦略上の都合によって採りうる戦術に制約が生じることはありうる。
戦略と戦術の類似点をいくつか挙げることは出来る。両者ともに目標達成の手段という共通の性質を持ち、また戦略・戦術は共に一般的な理論であると同時に特殊的な術である。初心者はしばしば戦略を理論、戦術を実践として誤解するが、双方とも理論と術を併せ持っている。加えて情勢判断に基づいた戦力準備・戦力運用・教育訓練が三位一体となって目標達成を追求するという基本的な枠組みも類似している。[* 防衛大学校・防衛学研究会編『軍事学入門』(かや書房、2000年)144項より]
戦略と戦術の異なる点も挙げることが出来る。それは戦略と戦術が上下関係に属していることと関係して、考慮すべき問題の大小、配慮すべき時間の長短、視野の広狭などが決定的に異なっている点である。また戦略家・戦術家の思考様式の差異であり、戦術家としての役割を担う下級指揮官は一定の条件下で与えられた任務を達成するために判断すればよいが、戦略を担う高級指揮官は下級指揮官に任務を与える場合に必要な戦力を与えなければならず、また常に全体的な状況を把握して指導することが重要である。[* 防衛大学校・防衛学研究会編『軍事学入門』(かや書房、2000年)145項より]
また戦略・戦術の概念は近代以降に精緻化が進み、戦略は国家戦略、軍事戦略、作戦戦略に構造化されている。[* 防衛大学校・防衛学研究会編『軍事学入門』(かや書房、2000年)141項](戦略を参照)また作戦的な性格と戦闘的な性格から戦術を作戦術と戦術に区分する場合もある。

とある。このことを簡単にするために、ここでは、戦場という現場で行う術を「戦術」、戦場以外で行う術を「戦略」と定義する。厳密には違うかもしれないが概ね間違ってはいないはずだ。

まずは「経営者」から説明していく。

経営者の役割はとは戦争をする(つまりプロジェクトを行う)に当たって「どうなれば勝利なのか」「どうなると敗北なのか」「戦うことによって何を得るのか」を定義することだ。つまり目的を明確に定義することに尽きる。目的を達成するための手段や方法を考えるのは経営者の仕事ではない。経営者は戦略も戦術も定義してはならない。その役割は他者に任せなければならない。

次に「プロデューサ」について。

プロデューサの役割は、経営者が定義した目的を達成するための「戦略」を練ることだ。戦略の中でも「勝つための戦略」という攻撃的(オフェンシブ)な戦略を考える役割を担っている。したがって、プロデューサはリスクを恐れず打って出て、戦うことにより得られる目的を最大化することを考える。従って正面突破が難しいようなのであれば奇抜な策を提案することもあるし、十中八九勝てて、だれがやっても最大の効果が得られる勝ち戦ならばプロデューサの出番は少ないだろう。プロデューサはその役割の性質上目立つ。どのような職種においてもプロデューサが派手に見えるのはそのためだ。

「マネージャ」について説明する。

マネージャはプロジェクトを進めるにおいて、また戦う組織を維持運営する場合においてもっとも重要な役割を担う。マネージャもプロデューサと同じく「戦略」を練ることを役割としている。しかしプロデューサとは視点が違い「負けない戦略」という防衛的(ディフェンシブ)な戦略を考案するのがマネージャの最も重量な役割だ。戦争においても仕事上のプロジェクトにおいても、勝てなくても負けなければよいのだ。現実での戦いというのはゲームのように勝ち負けだけのゼロサムゲームではない。勝てないとわかっていても戦わなければならないことが往々にしてある。その時に「負けない戦略」が非常に重要になってくる。逆に、いくら勝てそうな相手だからといっても、どんな不測の事態が起こらないとも限らない。相手の戦力や戦略、戦術の予測を見誤っている可能性もある。それらのリスクをあらかじめ予見して、もしもの時を考え、被害を最小限に抑える方策をあらかじめ立てて置き、必要とあらば躊躇なく防衛的な戦略を発動させるのがマネージャの仕事だ。つまり、自組織を永続させることがマネージャの最も重要な役割と言い換えてもいい(戦って勝ったとしても自身がボロボロで再起不能ではそれは負けたに等しい)。さらに加えると「マネージャ」の重要なもう一つの役割として、戦線を維持して戦力を常に最高の状態に保つための兵站(ロジスティクス)を整備することも「マネージャ」の大きな役割だ。なお、現在のアメリカ軍では軍事作戦費用の50%以上をロジスティクスに費やしている。「マネージャ」はそれだけ重要な役割を担っている。

そして最後に「ディレクタ」だ。

もちろんディレクタは戦術を担当する。経営者が戦闘(仕事上で言えばプロジェクト)の目的を定義し、それに沿った戦略をプロデューサとマネージャが立案、準備をする。その戦略を受けて戦場で最も効果的に、かつ効率的に結果を出すために指揮を取る。つまり、戦場において、与えられた人的、物的資源(リソース)を最大限有効活用して戦略を具体化して目的を達成させるのがディレクタの役割だ。

なお、筆者の個人的主観だが、第二次世界大戦の日本軍には「マネージャ」職が欠落していたように思う。逆に「プロデューサ」と「ディレクタ」職は非常に優秀な人間が多かった(ロジスティクスが互角であった場合、総合すると日本軍は勝っていたそうだ)。つまり、勝つための戦略は立てられるが、物量に勝る相手に対して「負けない戦い」ができず自身がボロボロとなり再起不能となった。それを顧みず戦いを続けた結果が第二次世界大戦の結果につながったと思っている。もし当時の日本軍に優秀な「マネージャ」職が存在していて、「プロデューサ」と「ディレクタ」と同等かそれ以上の発言力があったとしたら、いまの歴史は大きく変わっていたはずだ。

この説明では仕事上のプロジェクトの役職を戦争に例えて説明してみた。「戦争とビジネスは全く違う」と反論される方もおられるだろう。しかし、現在主流のプロジェクトマネジメントの源流は、戦争大国アメリカでの戦争理論からきている。また、完全な戦争論であるランチェスターの法則を取り入れた企業が結果を残しているのは、戦争とビジネスが非常に似通った行為であることを如実に示している。

いかがであっただろうか?身近なプロジェクトに照らし合わせるとこの説明は非常にしっくりくるはずだ。そして、うまく回っているプロジェクト、成功したプロジェクトをみると、この役割がぴったり当てはまっていることが多いのではないかと思う。

Lenovo X240 で右Ctrlキーを押しながらタッチパッドでピンチ操作をするとCtrlキーが押しっぱなし状態になる

じつはとある方からのリーク情報なのだけど、Lenovo X240 でと右Ctrlキーを押しながらタッチパッドでピンチ操作(タッチパッド上に二本指で拡大縮小操作)をするとCtrlキーが押しっぱなし状態になることが、俺の手元のLenovo X240でも再現された。

結論から言うと、これLenovoのドライバのバグらしい。Lenovoがドライバの改修をすることで決着がついたそうだ。

当初、Ctrlキーが押しっぱなし状態になることはネット上で多数報告が上がっていたのだけど、Lenovoはまったく取り合わず「Windowsのバグだ」と言い放っていたらしい。

しかし、いくつもの検証作業を経た結果「右Ctrlキーを押しながらタッチパッドでピンチ操作をするとCtrlキーが押しっぱなし状態になる」ことが実証され、結論に至ったそうだ。

っという話を聞いてさっそくやってみたら・・・・おぉ。ほんとだ(笑)

ってことで、Lenovoのドライバアップデート待とうかね。ドライバにトロイの木馬仕込まないでね、レノボさん(笑)

Bluetoothマウスが頻繁に切断される、Bluetoothマウスのペアリングが頻繁に切れる問題の解決方法

俺はLenovoのX240を使っていて、マウスはLogicoolのBluetoothマウス「MX Anywhere 2」を使っている。

実はこれが初めてのBluetoothマウスだったのだけど、当初かなり問題があった。

一番の問題は、使っていると頻繁に接続が切れて使えなくなる。

状態を確認するとBluetoothマウスのペアリングが一時的に切れて機器が認識されていない状態になる。普通にマウスを使っているといきなりポインタがピタッととまる。

いろいろと調べてみると原因はWindows8のバグらしく、バッテリー節約の為にBluetooth無線機器の電源を切る仕組みが誤作動しているとのこと。

対処法はデバイスマネージャーでBlunetooth無線デバイスを開き「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」というチェックを外せばいい。

ただし、ネットにある情報で紹介されている場所に目的の「Blunetooth無線デバイス」とやらがなく、違う場所にあったので改めてここでご紹介する。

俺の端末では「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」というチェックは2か所にあった。一つは「Bluetooth – インテル(R) ワイヤレス Bluetooth(R) 4.0 + HSアダプター」の中にあった。ただし、このチェックを外しても問題は解消しなかった。

「Bluetooth - インテル(R) ワイヤレス Bluetooth(R) 4.0 + HSアダプター」ではなく「ヒューマンインターフェースデバイス - Bluetooth 低エネルギー GATT 対応 HID デバイス」が正解

もう一つは「ヒューマンインターフェースデバイス – Bluetooth 低エネルギー GATT 対応 HID デバイス」にあるの。この中の「電源の管理」タブの中にある「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」というチェックを外すとBlunetoothマウスの頻繁切断問題は解決する。

同様の問題が出ている方はぜひ試してもらいたい。

iPadでデュアルディスプレイをする「Duet Display」がWindowsでも問題なく使える

iPadをサブディスプレイにして、デュアルディスプレイ環境にすることができるiOS用アプリ「Duet Display」を試してみた。

iOS用アプリ「Duet Display」を試してみた

結論から言うと、コーディングのオトモ程度なら全く問題なく、非常に快適に使える。ただ、通常接続のディスプレイに比べてマウスの反応がほんの少しだけ遅れる。なので、マウス操作がシビアな作業をする場合少しストレスを感じるかもしれない(全く使えないわけじゃない)。

ちなみにこの「Duet Display」だけど1900円する。iOSのアプリにしちゃ結構お高いほうだが、iPadがディスプレイ代わりになり、作業スペースをサイズダウンして、モバイル環境でもデュアルディスプレイ環境が作れるところを考えると非常にコストパフォーマンスの良い投資だと思う。

iOS用アプリ「Duet Display」は1,900円する

設定方法は非常に簡単だ。

(1)PC側に「Duet Display」本家からアプリをダウンロードしてきてインストールする。

(2)iPad側で「Duet Display」をインストールして起動させる。

(3)iPadをいつも通りLightningケーブルで接続する。

(4)通常接続のディスプレイと同じ手順でディスプレイ設定をする。

これだけ。

Windows8.1 + iPad mini2で正常稼働を確認した。

Windows7以上であれば問題ないと謳っているのでWindows10でも大丈夫なんだろう、きっと。

ただ、これはアプリが原因ではない気がするけど、たま~に接続が切れる(たぶん俺のPCのUSBが問題な気がする・・・)。