学校で勉強することの意味について


 

どこかで書いたかもだけど「勉強することの意味を見いだせない」若者に言いたいことがある。

僕も中学、高校、大学と「勉強することの意味を見いだせない」一人だった(だから勉強はキライだったし、やらなかった)。そんな僕がなんとか学校を卒業して、偶然とある大きな企業に就職して、様々な経験と年齢を重ねて、学生時代を振り返って「勉強することの意味」に対して自分なりの答えが見えてきたのでそれをお伝えしたい。

結論から申し上げる。
特に中学、高校で「勉強する内容自体にそれほどの意味は無い」と思っている(大学での勉強ですらほとんど意味は無いと思っている)。
ではなぜ勉強するのか?
それは二つある。
一つ目は「勉強する方法を学ぶこと」と、
二つ目は「自分に勉強する能力があること示すこと」だ。

中学、高校で学ぶ知識など(大学で学ぶ基礎的な分野についても)、その気になれば1か月もかからず習得可能だ。受験するわけではないので、すべて暗記する必要はない。どういう方法があり、その詳細はどこを見れば(参照すれば)のっているのか、その知識はどのように使えるのか、がわかればいい。英語であっても1か月ほど英語しか話せない環境で暮らせばある程度は身につく。

ではなぜ中高6年間もつかって勉強するのか?

おそらく、君は学校を卒業してからも一生勉強することとなる。
学校を卒業して社会人になってからも自己学習が非常に重要だ。特に企業に就職したら勉強する時間などまともに与えてもらえない。仕事上で結果を出すために必要なツールとしての「十分な知識」を極々限られた時間の中で得なければならない(仕事をしながら学生時代からは考えられないほどの短い時間で「十分な知識」を得ることが求められる)。この「十分な知識」を得るために必要な学習時間を最小化することが人間の能力と言ってもよい。中高6年間の勉強はまさに「十分な知識を得る時間を最小化すること」を鍛える場であると言って良い。これが、一つ目の「勉強する方法を学ぶこと」の真意だ。したがって、ダラダラ勉強していても意味がない。長い時間勉強していれば良いというものでもない。目標を定めて、そこまで到達する時間をどんどん少なくしていくことが重要だ。

次に重要なことは「自らの能力を示すこと」だ。

前述を繰り返すが「十分な知識を得る時間を最小化すること」が人間の能力であるのは間違いない。これを示すために学校での「試験」や「受験」が存在する。「試験」や「受験」とは、限られた時間のなかでどれだけの知識を獲得できたか?という点を確認する行為であると言ってよい。つまり、その内容(試験内容など)にはあまり意味はない。
3ヶ月という学習期間で得られた知識量を試すのが「中間/期末テスト」、3年間という学習期間で得られた知識量を試すのが「受験」、という具合だ。その試験から得られるものは「自らの能力の証」として学内順位、また「自らの能力の証」として最もわかりやすい「学校名」というカンバンを得られる。

様々な企業が「採用において学歴を重要視しない」と公言してきて久しいが、入社選考においていまだに「学歴や学校名」による選考を裏で行っているのはまぎれもない事実だ。なぜならば、前述の通り「十分な知識を得る時間を最小化する能力」が高い人間を採用しようとした場合、偏差値の高い学校の学生であれば、採用する上で満足のいく能力の人間である可能性が高い。もし偏差値が高い大学の学生と低い大学の学生がいた場合、表面上(人間的な部分)で判断できなければ、間違いなく偏差値が高い大学の学生を採用するだろう。一方で、多人数の応募者すべてを面接して、人間性を見る時間など企業にはない。そのため何をするかと言えば「まず応募者の大学名で絞り込む」ことだ。ある程度の偏差値の大学に絞って応募者を選考すれば効率的に採用活動を行うことができる。企業によってやり方は異なるとは思うが、これが選考基準として「学校名(学歴)で判断する」ことが今でもなお重要視される理由だ。
(「東大の学生は全員能力が高い」は必ずしも絶対ではないが「東大には能力の高い学生が多い(他の大学に比べて)」は間違いのない事実だ)

終わりに、「勉強することの意味」を無理に見出す必要はないと思っている。なぜなら「勉強することの意味」など、所詮「オトナの事情/世の中の事情」でしかない。そんなところを理解したところで勉強することのモチベーションになどならない。では勉強などしなくてよいのか?否、そうすれば君はだれからも信頼されないし、信用されない君は望むものは何一つ手に入らない。君の能力をオトナに証明してほしい。そうすれば君の望むものが手に入る(それは君が能力を証明した見返りにオトナから与えられる)。それが君のモチベーションになることを祈るばかりだ。

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